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第93話 より姉の憂鬱

작가: あるて
last update 최신 업데이트: 2026-01-21 06:00:21

「なんにもねーよ」

 うん知ってた。より姉ならそう答えるよね。

 文化祭が終わったその夜に何かあったのかと聞いてみたけど返ってきたのは不機嫌そうな答え。

 あれだけ来たがってた文化祭に来なかったのもそうだし、今の態度を見ても何かあるってバレバレなんだけどなぁ。

 家族に心配かけまいとする気持ちは分かるけどね。

 そんなとこだけ姉弟で似なくてもいいのに。

 ここは作戦変更をするしかないだろう。

 幸い明日と明後日は文化祭の振り替え休日。

 名付けて『より姉の秘密大暴露作戦』発動だ!

 翌日、より姉が学校に出かけるのを見送った後、すぐに計画を実行する。昨日から用意してあった服にささっと着替えてより姉の後を追うために家を出た。

 わたしの変装も完璧。キャップをかぶって伊達メガネをかけただけだけど、変に凝った変装をするよりはいつもと違った印象にするだけで意外と人は気づかないものらしい。こないだ読んだ推理小説に書いてあった。

 駅までの道のりをつかず離れず、気配を殺して尾行する。格闘技の経験も生きているため、気配を殺すのは得意だ。時代が時代なら忍者になっていたかも。

 得意の尾行術で追いかけていると、何人かの人と挨拶を交わしていた。

 わたしの知っている人もいれば知らない人もいる。まだ家の近所なのにより姉にはより姉の人脈があるんだな。当然と言えば当然なんだけど。

 そして何事もなく駅に到着。より姉は定期があるから改札をすんなり通るけど、こっちにはこっちでスイイカがある。いつどこにでも行けるように持っていてよかった。

 わたしもスイイカをタッチして改札を通過。

 さすがに同じ車両に乗るわけにはいかないので、隣の車両に乗り連結部分の窓からより姉の様子を伺う。

 痴漢でもされているようなら即ぶっ飛ばしてやるところだけど、そんな様子もなく静かに本を読んでいる。デザインに関する本だろうか。

 最近、より姉はさらにデザインの勉強に力を入れていて、自分でデザインした服を何着か作成しているようだ。

 164㎝とそ

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